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📖 特集③

2026.09.03

magazineVol2_特集③

もう採れない!? 値段が上がり続ける石たち

前回の特集②では、同じ天然石でも**「どこで採れたのか=産地」**によって、特徴や値段が変わるというお話をしました。

ブラジル産。
ウルグアイ産。
糸魚川産。
ミャンマー産。

天然石を見ていると、いろいろな産地が出てきますよね😊

では今回は、ちょっと変わった産地から始めてみましょう。

🌌 原産地:宇宙

……。

住所、広すぎません?🤣🤣🤣

でも、冗談ではありません。
天然石のお店には、本当に地球の外からやってきたものも存在します。

その代表が、隕石。そして、そもそも論ですが――
「隕石」って書いてある以上、落っこちてきたもんです🤣🤣🤣
人間が宇宙へ採掘に行って、持って帰ってきたわけではありません。
向こうから来たんです🌠

地球
「注文してませんけど?」
宇宙
「置いときますね。」
ドーーーーン💥
……置き配が豪快すぎます🤣🤣🤣

では逆に、「宇宙にある石を、こちらから取りに行きたい!」となったら?

これはもう、いつもの仕入れ先に電話している場合ではありません。
まずは――イーロン・マスクさんに相談するところから始めましょう🤣🤣🤣🚀

「すみません。Fairy Stoneと申しますが、天然石の仕入れで宇宙まで一席お願いできますでしょうか?」

……。

交通費の時点で、石の原価どころではありません🤣🤣🤣

とまぁ、宇宙まで仕入れに行く話はいったん置いといて(笑)
ここで、天然石の値段を考えるうえで大切なことが一つ見えてきます。
欲しいからといって、いつでも新しく手に入れられるとは限らない。
これは宇宙から落ちてくる隕石だけの話ではありません。地球上にある天然石だって、同じなんです。


⛏️ 地球にあるのに、もう採れない?

天然石は、地球が長い長い時間をかけて作ったもの。当然ですが、無限に出てくるわけではありません。
そして石が市場へ入ってこなくなる理由も、「全部掘り尽くしたから」だけではないんです。

採算が合わなくなった。
安全上の問題が出た。
環境上の理由。
別の鉱物の採掘を優先することになった。
そして、鉱山そのものが閉山した。

理由はいろいろあります。

つまり、
石はそこにあるかもしれない。でも、決して採れるとは限らない。
そして新しく市場へ入ってくる量が減れば、当然、希少性や価格にも影響が出てきます。

代表的な例を二つ見てみましょう💎


🩵 スリーピングビューティー・ターコイズ

名前からして美しいですよね😊
アメリカ・アリゾナ州のスリーピングビューティー鉱山から産出したターコイズです。

鮮やかな空色で、マトリックスと呼ばれる母岩模様の少ない美しいものが多いことで知られ、世界中で人気を集めました。ところが、この鉱山では2012年にターコイズの採掘が終了しています。
しかも、
「ターコイズを全部掘り尽くしたから終了!」という単純なお話ではありません。

もともと銅を採掘する鉱山でもあり、経済的な事情などから銅の採掘が優先され、ターコイズの採掘が行われなくなりました。
つまり、
石が地球から消えたわけではない。でも、新しいものが市場へ入ってこない。
現在流通しているスリーピングビューティー・ターコイズは、採掘されていた頃に市場へ出たものや、保管されていた在庫などが中心になります。

欲しい人は居る。でも、新しく供給される量は増えない。
そうなれば当然、希少価値が生まれやすくなります。


🌹 インカローズにも「もう採れない名産地」があります

続いては、インカローズ。正式な鉱物名は、ロードクロサイト(菱マンガン鉱)です。

ここで一つ大事なのは、「インカローズそのものが、もう採れない」わけではありません。
現在でも、世界のほかの産地からロードクロサイトは産出しています。ここ日本でも採掘されています。

今回注目したいのは、
アメリカ・コロラド州のスイートホーム鉱山。
美しい赤から濃いピンク色の、高品質なロードクロサイトを産出したことで世界的に有名になった鉱山です。

ところがスイートホーム鉱山は、2004年に閉山
「これで終わりか……」と思いきや――採掘を諦めません🤣
その後、同じ鉱脈系を狙った別の坑道が開発され、再び高品質なロードクロサイトが採掘されるようになりました。

ところが、その坑道も2024年に永久閉鎖

つまり現在では、スイートホーム産の高品質なロードクロサイトが、かつてのように新しく市場へ供給され続ける状況ではありません。

これも、「ロードクロサイトが地球からなくなった」という話ではなく、
「世界的に評価されていた特定の産地から、新しいものが出てこなくなった」というお話なんです。


💰 じゃあ、閉山した石は絶対に値上がりするの?

ここ、大事です😊

閉山した!

もう採れない!

買っとけば絶対値上がりする!!

……。そんなに簡単だったら、私も苦労しません🤣🤣🤣

天然石の価格は、

市場にどれだけ在庫が残っているのか。
その石を欲しい人がどれくらいいるのか。
品質はどうなのか。
その産地自体にどれほど人気や評価があるのか。

いろいろな条件によって変わります。

だから、「閉山=必ず価格高騰」とは言えません。
ただし、新しい供給は増えない。それでも欲しい人はいる。
という状態になれば、希少価値が高まりやすくなるのは想像できますよね😊

つまり、天然石の値段には、石そのものの品質だけではなく、
「今後も採れる石なのか、それとも今あるものしか残っていないのか」
という違いも関わってきます。

今日普通に見かける石が、これから先もずっと普通に手に入るとは限らない。

天然石は、地球からの無限在庫ではないんです💎


🌕 ところで、「原産地:宇宙」は本当に流通しています

さて。
冒頭で散々「宇宙産🤣」と遊びましたが……
実は、月の石も、火星の石も、すでに市場に存在しています。

月の石といっても、ムーンストーンじゃありませんよ🤣🤣🤣

月や火星へ大きな天体が衝突すると、その衝撃によって岩石の一部が宇宙空間へ飛び出すことがあります。
その岩石が長い長い宇宙の旅をして、地球へ落下する。

つまり、
月 → 宇宙 → 地球🌕
火星 → 宇宙 → 地球🔴
という、とんでもなく壮大な流通経路です🤣

そして、「そんなの、本当に月や火星から来たって分かるの?」と思いますよね。

ハイ、私も思いました🤣🤣🤣

実際には、鉱物や化学組成、同位体などを詳しく分析し、月についてはApollo計画などで得られた試料や既知のデータと比較することで、月由来と判断されます。
火星隕石も分析が行われ、なかには岩石内部に閉じ込められたガスの特徴が、探査機によって実際に測定された火星大気の特徴と一致するものがあります。

……。中に火星の空気まで入ってるんかい😳

となると、俄然見てみたくはなりますが……、ここでもまだ疑り深い私がいます(笑)


💎 Fairy Stoneでは、まだ扱ったことがありません

実は私、月の石も火星の石も、まだ見たことも触ったこともありません。
流通していることは知っていました。
「取り寄せて!」と言われれば、探すこともできます。
それでも今まで手を出さなかった最大の理由は――

「……ほんまもんなんかいな???🤨」

これです🤣🤣🤣

だって、「こちら、火星産です✨」と言われても……現地確認できませんから🤣🚀
しかも、火星大気の成分まで詳しく分かっていると聞けば、疑り深い私は、
「その情報を使って、“ガス入れときました~❤”みたいな模造品を作る人、出てこないの?😅」
と、さらに余計なことまで考える(笑)

もちろん、実際にはガスだけで判断するわけではなく、さまざまな分析を重ねて由来が確認されています。

それでも、「本物が存在する」ことと、「目の前の商品が本物である」ことは別問題。

ここは天然石屋として慎重にいきたいところです😊
……とは言いつつ、今回いろいろ調べていたら、一回くらい、本物を触ってみたくなってきました🤣✨

だって、手のひらに月ですよ?🌕
そして……火星も捨てがたい🤣


🌌 天然石の「産地」を追いかけたら、宇宙まで来てしまいました

かつては採れたけど、今はもう新しく採れない産地。
そして、そこからさらに遠くへ――
こちらから簡単には取りに行けない産地。月や火星。
同じ「産地」という言葉でも、ずいぶん遠くまで来てしまいました🤣

鉱物は、欲しいと思えばいつでも同じものが手に入る商品ではありません。
だからこそ、今、自分の目の前にある石との出会いを楽しむ。
そんな楽しみ方も、天然石の魅力の一つなのかもしれませんね😊💎

ちなみに月には、
「内部は空洞なのでは?」
「中には何かあるのでは?」などなど……
お月さんではウサギさんがお餅をついていて~…というメルヘンとはかけ離れた、
ロマンという名の非常~~~に香ばしいお話もございますが🤣🤣🤣

その扉は、本日は開けません。そちらは今後予定しております、
「猫皆茶(ネコミナティー)都市伝説研究会」
のために、大切に取っておきます👁️🤣

SATOSHI 編集長、戻ってきてくださ~い!!今日は天然石の価格のお話です🤣🤣🤣

メルヘン度:⭐
ロマン度:⭐⭐⭐⭐⭐
脱線度:宇宙規模🌌🚀

なお、月でウサギがお餅をついている可能性については――
今回、一切調査しておりません🤣🤣🤣

本日はあくまで、天然石の価格のお話でした。……危うく忘れるところでした🤣🤣🤣